こんなスキルでも希望の会社に転職できるんでしょうか?
という疑問に答えます!
こんにちはweb業界9年目の野沢 謙介(@web_thundergirl)です。
僕は未経験から、自分のスキル状態に合わせて何度かキャリアアップをしてきました。
普通なら、
「そのスキルで転職できるの・・?」というスキルや実績の時もありました。
でも結論から言うと、スキルが中途半端と感じても、転職には全然問題ありません。
僕自身も30歳からweb業界に入ってから、1つの職業だけをやり続けてきたわけではなく、
・制作、運用ディレクター
・コーダー
といくつか経験をしてきています。
それでも問題なく転職してきましたし、転職するたび年収アップしています。
さらにいうと、直近の転職は35歳を超えてから。
そんな僕が考える、
「スキルが中途半端と悩むコーダーが転職を成功させるコツ」
をお伝えします!
目次
スキルが中途半端でも希望の転職をするためには、「物・場所・方法」を間違わない
まずお伝えしたいのは、「スキルが中途半端でも全然問題問題ない」ということ。
悩む必要なんて全然ないんですよ。
「でも、デザインやプログラミングができる人なんて沢山いるし、専門でやっている人から見れば、自分のスキルなんて大したことない。
だから、転職するのも大変そう」
おそらく、アナタはこんな風に不安な気持ちになっているんじゃないでしょうか?
確かに、コーディングもできるデザイナーや、フロントエンドだけじゃなくバックエンド言語もできるコーダーもいますよね。
「そんな人たちと、応募時に比較されたら自分は採用されない・・。」
そんな風に考えるかもしれません。
ですが、そんな場合でも「3つのポイント」を押さえて転職活動に取り組めば、希望の転職をすることが可能です。
そのポイントとは、
- 売り込む物
- 売り込む場所(会社)
- 売り込む方法
この3つを間違えないようにすること。
売り込むもの・場所・方法を正しく行うことが、希望の転職をするために大事なポイントになります。
「もの・場所・方法」とはどういうことか、順番に解説しますね。
売り込む物:会社に勤めるというのは労働力を売っているということ
そもそも、会社に勤めるというのは、どういうことだと思いますか?
それは、
何かを作ったり形にできる「自分の労働力」を売って、お金を受け取っている。
ということ。
売れる労働力は人によって違いますよね。
コーダーであれば、PHPやpython、Rubyなど、プログラミングで「モノ」を作ります。
デザイナーならデザインスキルやデザインノウハウで「モノ」を作ります。
労働力を会社に売ることで、その対価として給与を受け取っているんですね。
会社は買い取った労働力を使って、買い取った金額以上のモノを生み出してもらう。
そして、作ったものをどこかへ売ったり(納品)、作ったものでサービスを運営することで利益を得ています。
会社が欲しい労働力というのは、
「売るに値するモノを効率よく作れる」
という人。
モノを売って利益を得るには、
・標準的な価格で作って高く売る
・安く作って標準的な価格で売る
どちらかですよね。
つまり、転職面接は
- 自分は高い価値を出せる人材である
- 自分は安く標準的なものを作れる人材である
どちらかを提示する場所なんです。
なぜこんなことをお伝えしたかと言うと、「自分の労働力」を買ってくれる相手が欲しがっているものは何か?を知っておくことは、とても大事なことだからです。
高い価値を出せる人材を探している人に、「安く標準的なものを作れますよ!」とどれだけアピールしても採用されませんよね。
とはいえ、「スキルが中途半端な人」は、スキルがないゆえに自分を安く見せがちです。
これでは、年収アップができません。
じゃあ、どうするかと言うと、「売り込む方法」を工夫すれば良いんです。
売り込む方法:スキルを掛け算して希少価値をあげる
僕は一時期、コーダー・デザイナーの採用担当をしていました。
何人ものコーダー・デザイナー面接をしてきて、感じるのは「単純なスキル・実績アピール」をしてくる人が多い。ということ。
もちろん実績は大切なことですし、選考基準のひとつです。
ただ、単純なスキル・実績アピールだと、「中途半端なスキルを持つ人材」よりも、
・より高い技術を持つ人
・より安く標準的なものを使える人材
がどうしても選ばれがちです。
具体的にいうと、
- 必要とする技能の経験がより長い人
- 給与がある程度安くても良い人
ある程度給与が安くても良い人というのは、例えば既婚者より独身の人。
同じスキル・経験であれば、希望年収が低い方が「安く標準的なものを作れる人材」と、判断されます。
こういう状態で競っても「スキルが中途半端な人」は、なかなか採用されません。
そこでオススメなのが「スキルを掛け算して希少価値をあげる」と言う方法です。
スキルを掛け算して希少価値をあげる具体的な方法
「スキルを掛け算して希少価値をあげる」とは、1つのスキルだけではなく2つ以上のスキルや経験を組み合わせること。
スキルが中途半端だったとしても、スキルを組み合わせた仕事ができることを伝えれば、
・より高い技術を持つ人材
・より安く標準的なものを使える人材
とは違う、「第3の人材」になることができます。
そうすることで、自分の労働力を安く売ることなく、なおかつ価値を提供できる。ということなんですね。
具体的にどんな人材かというと、すぐに思いつくのは「デザインもプログラミングもできる人」でしょうか。
ただ、そこまで珍しいわけではなさそうですよね。
他には、
・採用経験
・長期プロジェクト経験
・炎上案件経験
・チームビルディング経験
・サービス設計経験
などなど、いろいろあります。
繰り返しになりますが、
「スキルが中途半端な人」は持っているスキル単体でアピールしてはダメです。
スキル単体で「自分は高い価値を出せる人材である」と売り込むのではなく、「企業が困っていること」
特に、採用経験やトラブルに対応してきた経験があって解決してきた人は、どこの企業でも重宝されやすいです。
「組み合わせできるような経験が少ない・・」
と思う人は、これから経験を積む働き方にして行けば大丈夫です。
スキルが中途半端で転職に悩む人が希少価値をあげるための働き方
希少価値をあげるための働き方のポイントは2つ。
- 職域を意識しすぎない
- 今、なぜこの仕事をしているのかを考える
web業界は分業化が進んで、デザイナー担当・コーダー担当と分かれることが多くなっていますよね。
希少価値をあげたい人は、こういった「職域」を意識しすぎないようにするのがオススメです。
「自分はコーダーだからデザインはしない、デザイナーに任せる」
としてしまうと、組み合わせできる機会を失ってしまいます。
少しでもデザインが分かるのであれば、デザイン領域も担当してみる。
採用や制度づくりについても同様です。
プログラミングやデザインだけよりも、採用や制度づくり・設計にも積極的に関わっていくことで、結果的に「スキルを組み合わせて希少価値が高い」人材になることができます。
まとめ
いくら技術が高くても、足りている会社に売り込んでも採用してもらえません。
自動販売機の横で水を売っていても売れませんが、砂漠でなら高値で売れます。
それと同じなんです。
転職で言えば、「自分を売り込む物・場所・方法を間違わない」
ということが大切。
それが、スキルが中途半端でも希望の転職をするための方法です。
キャリアアップを考えるときに、考えてみてくださいね。
以上、「スキルが中途半端と悩むコーダー・デザイナーが転職を成功させるコツ」という記事でした。
ではでは。
野沢 謙介(@web_thundergirl)でした。