親子で作れる簡単ゲームアイデア10選!Scratchで始める家族のプログラミング時間
 
										「こどもがscratchをはじめたけど、何をつくるかアイデアがでてこない」
「どんなものつくるか、分からない」
そんな風に思っているお父さん・お母さんへ向けて、スクラッチで作るゲームのアイデアを10個まとめました!
親子でゲームを作る時間で家族の絆を深め、お子さんの可能性を広げる素晴らしい体験にしてくださいね。
この記事では、具体的にどんなプログラムを組むか?については解説せず、アイデアだけ紹介しています。
親子で作れる簡単ゲームアイデア10選

それでは、実際に作れるゲームをご紹介していきます。どれも30分から2時間程度で完成するものばかりです。お子さんの年齢や興味に合わせて選んでみてくださいね。
1. リンゴキャッチゲーム(初級・30分)
どんなゲーム? 空から落ちてくるリンゴをキャラクターが左右に動いてキャッチするシンプルなゲームです。
学べること
- キャラクターの基本的な動かし方
- 当たり判定の概念
- スコアの表示方法
親子での楽しみ方 「今度は落ちてくるスピードを変えてみる?」「爆弾も混ぜて、それを避けるゲームにしてみよう!」など、お子さんのアイデアを形にしていく過程が楽しいゲームです。
2. 迷路ゲーム(初級・45分)
どんなゲーム? 矢印キーでキャラクターを操作して、スタートからゴールまで導く迷路ゲームです。
学べること
- キーボード入力の処理
- 壁の当たり判定
- ゴール条件の設定
親子での楽しみ方 最初は簡単な迷路から始めて、だんだん複雑にしていきましょう。お子さんに迷路のデザインをお任せすると、大人では思いつかないような面白いコースができあがります。
3. もぐらたたきゲーム(初中級・1時間)
どんなゲーム? ランダムに現れるもぐらをクリックして叩く、お馴染みのゲームです。
学べること
- ランダム要素の使い方
- タイマー機能
- クリック操作の処理
親子での楽しみ方 「もぐらの代わりに何にする?」という相談から始めるのがおすすめ。お子さんの好きな動物やキャラクターに変更すると、より愛着がわくゲームになります。
4. ピンポンゲーム(初中級・1時間)
どんなゲーム? 画面の端でボールが跳ね返る、シンプルなピンポンゲームです。
学べること
- ボールの跳ね返り計算
- パドルの操作
- 得点システム
親子での楽しみ方 二人で対戦できるバージョンに発展させると、家族みんなで楽しめるゲームになります。「どちらが先に5点取るかな?」という競争要素も加えられます。
5. シューティングゲーム(中級・1時間30分)
どんなゲーム? 自機から弾を発射して、敵を倒していくゲームです。
学べること
- 弾の発射システム
- 敵の移動パターン
- ライフシステム
親子での楽しみ方 「敵の見た目はどうしよう?」「弾の色は何色にする?」など、デザイン面での相談を大切にしましょう。お子さんの創造性が発揮される場面です。
6. カーレースゲーム(中級・1時間30分)
どんなゲーム? コースを走る車を操作して、障害物を避けながらゴールを目指すゲームです。
学べること
- スクロール背景の作り方
- 障害物の配置
- スピード感の演出
親子での楽しみ方 実際の生活体験を活かして、「山道のコースにしよう」「信号機も置いてみる?」など、リアルな要素を取り入れると楽しさが倍増します。
7. 釣りゲーム(中級・1時間45分)
どんなゲーム? タイミングよく釣り糸を垂らして、魚を釣り上げるゲームです。
学べること
- タイミングゲームの仕組み
- 重力の表現
- 種類別のポイントシステム
親子での楽しみ方 近所の釣りスポットをモチーフにして、「川で釣りをしている気分だね」など、身近な体験も活かせるゲームです。
8. ブロック崩しゲーム(中上級・2時間)
どんなゲーム? パドルでボールを跳ね返して、画面上部のブロックを全て消すゲームです。
学べること
- 複雑な当たり判定
- ボールの角度計算
- レベル設計
親子での楽しみ方 ブロックの配置パターンを一緒に考えることで、戦略的思考も育まれます。「ハート型に並べてみる?」などの提案も楽しいものです。
9. 野球ゲーム(上級・2時間)
どんなゲーム? ピッチャーが投げたボールをタイミングよく打ち返す野球ゲームです。
学べること
- 物理演算の基礎
- 複数キャラクターの制御
- ゲーム状態の管理
親子での楽しみ方 お子さんが応援しているチームをモチーフにすると、より盛り上がります。
10. リズムゲーム(上級・2時間30分)
どんなゲーム? 音楽に合わせて降ってくるマークをタイミングよく押すゲームです。
学べること
- 音楽との同期
- 正確なタイミング判定
- スコアとランクシステム
親子での楽しみ方 お子さんの好きな音楽を使うことで、より愛着のあるゲームに。家族の思い出の曲を使えば、特別なゲームになりますね。

年齢別・難易度別の進め方ガイド

5-7歳:遊び感覚で触れてみよう
この年齢のお子さんには、まず「Scratchって楽しい!」と感じてもらうことが大切です。
おすすめの始め方
- 一緒にScratchの公式サイトを開く
- 他の人が作ったゲームで遊んでみる
- 簡単なブロックを動かして、キャラクターを歩かせてみる
適したゲーム
- リンゴキャッチゲーム
- 迷路ゲーム(簡単なもの)
親のサポートポイント
- マウス操作を一緒に行う
- 「すごいね!」「面白いアイデアだね!」と積極的に褒める
- 疲れたら無理せず休憩する
8-10歳:基本をしっかり覚えよう
この年齢になると、基本的な概念を理解できるようになります。
おすすめの始め方
- Scratchのチュートリアルを一緒に進める
- 簡単なゲームを完成させる達成感を味わう
- 自分なりのアレンジを加えてみる
適したゲーム
- もぐらたたきゲーム
- ピンポンゲーム
- シューティングゲーム(簡単版)
親のサポートポイント
- 困った時は一緒に調べる姿勢を見せる
- 失敗を恐れずチャレンジする大切さを伝える
- 完成したゲームを家族や友達に見せて褒めてもらう
11-13歳:オリジナリティを追求しよう
この年齢では、より複雑なゲームにも挑戦できます。
おすすめの始め方
- 自分が面白いと思うゲームの仕組みを分析する
- 既存のゲームに独自の要素を追加する
- 友達と一緒に作品を見せ合う
適したゲーム
- カーレースゲーム
- ブロック崩しゲーム
- 野球ゲーム
- リズムゲーム
親のサポートポイント
- 技術的な質問には一緒に調べて答える
- アイデアを尊重し、実現をサポートする
- 発表の機会を作ってあげる

親子でゲーム作りを成功させる5つのコツ

1. 完璧を求めすぎない
「最初から格好いいゲームを作らなきゃ」と思わないことが大切です。動くだけで十分素晴らしいんです。
小さな成功体験を積み重ねることで、お子さんの自信につながります。「今日はキャラクターが歩いただけだけど、明日はジャンプさせてみよう」という風に、段階的に進めましょう。
2. お子さんのアイデアを大切にする
大人の常識にとらわれず、お子さんの自由な発想を尊重しましょう。
「雲が歌を歌うゲーム」「魚が空を飛ぶレースゲーム」など、一見無茶に思えるアイデアでも、プログラミングなら実現できるかもしれません。そんな「もしも」の世界を一緒に作る楽しさがあります。
3. 時間を決めて取り組む
集中力が続く時間には限りがあります。お子さんの年齢に応じて、適切な時間設定をしましょう。
- 5-7歳:15-30分
- 8-10歳:30-45分
- 11-13歳:45分-1時間
疲れてきたら無理せず休憩。「今日はここまで、また明日続きをしよう」という声かけで、継続する習慣を作りましょう。
4. 失敗を一緒に楽しむ
プログラミングは試行錯誤の連続です。思った通りに動かないことの方が多いんです。
「あれ?なんで逆向きに動いちゃったんだろう?」「面白い動きになったね、これはこれで面白いかも」そんな風に、予想外の結果も楽しんでしまいましょう。
5. 作品を共有する喜びを味わう
完成したゲームは、家族や友達に見せてあげましょう。
Scratchには作品を公開する機能もありますが、まずは身近な人に見てもらうことから始めるのがおすすめです。「すごいね!」「面白い!」という反応が、次の作品作りへのモチベーションになります。
よくある困りごとと解決法
「うちの子、飽きっぽくて続かないかも…」
解決策:小さな目標を設定する
いきなり完璧なゲームを目指さず、「今日はキャラクターを動かそう」「明日は音を鳴らそう」という小さな目標を設定しましょう。
達成感を味わえる機会を増やすことで、自然と継続する力が身につきます。
「親の私がプログラミング初心者で不安…」
解決策:一緒に学ぶ姿勢が一番の教材
親が完璧である必要はありません。むしろ、「分からないことは一緒に調べよう」「お母さんも初めてだから、一緒に頑張ろう」という姿勢の方が、お子さんにとって良いお手本になります。
最初は公式のチュートリアルを一緒に進めることから始めてみましょう。
「ゲームばかり作って、勉強への悪影響が心配…」
解決策:学習要素を取り入れる
ゲーム作りは立派な学習活動です。算数の計算、国語の文字入力、理科の物理法則など、様々な教科の要素が自然と含まれています。
「このゲームで掛け算の練習もできるね」「英語の単語も使ってみる?」など、学習要素を意識的に取り入れてみましょう。
「他の子と比べて進歩が遅い気がする…」
解決策:その子なりのペースを大切にする
SNSやプログラミング教室の発表会などで、他のお子さんの作品を見ると、つい比較してしまいがちです。
でも、大切なのは他の子との比較ではなく、その子なりの成長です。「前回より上手にできたね」「新しいことに挑戦してるね」という声かけを心がけましょう。
「途中で嫌になって投げ出してしまう…」
解決策:一度離れて別のアプローチを試す
無理に続けさせる必要はありません。一度Scratchから離れて、プログラミング的思考を育む他の活動をしてみるのも良いでしょう。
ブロック遊び、パズル、料理のお手伝いなど、順序立てて考える活動ならなんでも大丈夫。時間をおいてからScratchに戻ると、新鮮な気持ちで取り組めることもあります。
プログラミング教育の価値と家庭学習の意義
自然と技術のバランスの中で
お子さんには、デジタル技術と日常生活の両方を体験できる贅沢があります。
朝は外で遊んで、午後は親子でプログラミング。夕方はまた外で遊ぶ。そんなバランスの取れた生活が、お子さんの豊かな感性を育みます。
将来の選択肢を広げる投資
プログラミングスキルがあれば、場所に関係なく活躍できる可能性が広がります。
リモートワークが当たり前になった今、どこで育ちながらも世界中の人とつながって働くことができる時代です。お子さんが将来、どこからでも世界に発信できるような大人になるかもしれません。
家族の絆を深める特別な時間
一緒に新しいことに挑戦する体験は、家族の絆を深める貴重な時間になります。
「お父さんと一緒にゲームを作った」「お母さんと一緒にプログラミングを覚えた」そんな思い出は、お子さんにとって一生の宝物になるでしょう。
まとめ:今日から始める親子プログラミング
プログラミング教育というと難しく聞こえるかもしれませんが、本当に大切なのは「一緒に何かを作る楽しさ」を共有することです。
完璧なゲームを作ることではなく、試行錯誤しながら、お子さんの「やってみたい」という気持ちを大切にすること。失敗を恐れず、新しいことにチャレンジする勇気を育むこと。そして何より、親子で過ごす特別な時間を楽しむこと。
家庭という安心できる環境で、デジタル技術と上手に付き合いながら、お子さんの可能性を一緒に広げていきませんか?
今日の夕方、お子さんと一緒にScratchのサイトを開いてみることから始めてみてください。そこから始まる親子の冒険が、きっと素晴らしい思い出になりますよ。
【参考情報】
- Scratch公式サイト:https://scratch.mit.edu/
- 文部科学省「小学校プログラミング教育の手引」
- GMOメディア「プログラミング教育市場規模調査」

 
																											 
																											