先日、夫婦が役員をしているプライベートカンパニーで車を買うことになりました。
いざ手続きを進めようとすると、個人とは違って意外に用意する書類や関係者が多く、手間取ってしまったんですね。
法務局にも警察署にも行かないと・・
そこで、
「これから法人で車を買おうと思うけど、書類が多くて分からない!」
という人のために、「法人で車を購入して使用するまでの名義変更委任・自動車保険・車庫証明取得手続きの書類」をまとめました。
また、法人で契約できる自動車任意保険でどの保険が安くお得なのか?調べたことまとめています。
車所有者:法人
車使用者:法人
・従業員がおらず家族経営の会社。本人もしくは配偶者のみ車を使用
・台数は1台増えても2台
・経費削減のために車庫証明を自分で取得する
もくじ
手続きでいく場所と必要な書類
まずは、行くところ・必要書類を確認しましょう。
・法務局
・警察署
・法人印鑑証明書
・履歴事項全部証明書
・車庫証明申請書類一式(詳細は後述)
車屋さん
・法人印鑑証明書
警察署
・履歴事項全部証明書
・車庫証明申請書類一式
つぎは、行くところ別に、取得申請する書類を確認しましょう。
いく場所:法務局
法務局では、
- 法人印鑑証明書
- 履歴事項全部証明書
を取得申請します。
法人印鑑証明、履歴事項全部証明書のオンライン申請は可能?
結論から言うと、法人印鑑証明書・全部事項証明書ともに、オンライン申請・郵送取得が可能です。
法人印鑑証明書・全部事項証明書は「申請用総合ソフト」という法務省提供のソフトを使用すれば、オンラインで申請・郵送取り寄せが可能。
ただし、「申請用総合ソフト」はWindowsパソコンのみ。
Macの方は「申請用総合ソフト」を使えません。
そのため、法人印鑑証明書を取得するには、法務局窓口へ行く必要があります。
全部事項証明書はWindows、Macともに、法務局サイト「登記ねっと」から申請が可能です。
役所関係のmac不遇たるや・・・。
いく場所:警察署
車庫証明を取得するために警察署で申請する書類は多いです・・。
- 自動車保管場所証明申請書
- 自動車保管場所届出書
- 保管場所の所在図・配置図
- 土地建物自社所有の場合→保管場所使用権原疎明書面(自認書)
- 土地建物が賃貸の場合→自動車保管場所使用承諾証明書
警察署へ行けば、複写式の書類をもらえます。
ですが、警察署のホームページからダウンロードも可能。
「車庫証明 都道府県名」で調べると、ダウンロードページが出てきますよ。
調べてみると、都道府県ごとに書類レイアウトが違うみたいです。
書く内容は同じですが、提出先都道府県警察署の申請書にしておいたほうが無難ですね。
車庫証明申請・取得はオンラインで申請できる?
残念ながら、原則できません。
原則というのは、「自動車保有関係手続きのワンストップサービス」というオンラインシステムで申請可能なため。
ですが、使用のための条件や準備することが多く、なかなか大変です・・。
ルート証明書、電子証明書を取得、WindowsPCのみが対象などなど。
準備しているより、警察署へ出向いたほうが早く済みます・・。
法人で車庫証明を取得するときのポイント
書き方のポイントを車庫証明取得の依頼をした行政書士さんから教えていただきました。
法人の場合、申請者の欄に法人名だけでなく「役職・申請者」も記入する必要があります。
印鑑は代表者印ではなく角印でOK。
ちなみに私の場合は納車を急いでいたため、行政書士さんに取得を依頼しましたが、自分で書類を書いて自分で申請すれば、
- 申請時に2,100円
- 受取時に500円
合計2,600円で車庫証明を取得できます。
時間に余裕がある方は、自分で取得がオススメですよ!
ちなみに、申請書に添付する書類は履歴事項全部証明書でなくても、住所と契約者が印字されたガス電気などの公共料金の領収書でも可能。とのことです。
ただ、「この領収書だと受付できない」と言われたら、2度手間になってしまいます。
確実なのは履歴事項全部証明書ですね。
必要書類を車屋さん・警察署にそれぞれ提出したら、次は自動車保険。
法人所有の車の自動車保険を探していたときに調べたことをまとめました。
法人所有車の保険は、個人名義?法人名義?
法人所有の車に自動車任意保険をかける場合、まず決めなければいけないことが
「保険の名義を個人にするか?法人にするか?」
という点です。
僕のオススメは「個人名義」。
ただし、個人名義にできる前提として、
・従業員がおらず、夫婦もしくは同居家族のみ
という条件があります。
「従業員も使用する」
という場合は、法人所有車の保険名義を個人にはできないため、注意してください!
法人所有車の保険名義を個人名義にするメリット・デメリットをまとめました。
法人所有の車の保険を個人名義にするメリット
個人名義にするメリットは、
- 自家用扱いなので費用が安い
- ゴールド免許割引が使える
- ロードサービスが付帯する
- 走行距離に応じた割引がある
という点です。
法人でも適用されるんだ!
自動車保険を法人名義にするということは、車を使う主目的が「業務用」となります。
たとえば、営業車として使ったり、事業に必要な買い物で使ったり。
走れば走る分だけ事故の確率は上がっていきますから、通勤・レジャーといった個人の使用目的よりも、リスクが高いと考えられるんですね。
なので、法人名義の保険料は高め。
ですが、法人所の車であっても使用する人が少ない場合であれば、個人使用と同等のリスクと考えられるため、個人名義にできる。
ということですね。
法人所有の車の保険を個人名義にするデメリット
デメリットは、「ネットでの手続きは不可で電話申し込みのみ」という点!
インターネット割引が適用されないため、車を「個人所有・個人使用」にする場合と比べて、保険料が高くなります。
インターネット割引が8,000円だとしたら、8,000円高く・・。
とはいえ、法人名義で自動車保険を契約するよりかは、安くなります。
さて、次は、「個人名義で契約できる保険会社」をお伝えしますね。
法人所有車で個人名義保険で安い保険会社
そもそも、自動車保険には大きく分けて2種類あります。
・保険代理店が販売する「代理店」型
・インターネットや電話で販売する「通販」型
費用が抑えられる保険会社は「通販型」の保険会社です。
通販型の損保会社はいくつかあります。
ですが、法人で契約できる通販型保険会社は意外に少なく、
- ソニー損保
- チューリッヒ
- セコム損保
のみでした。
法人所有車で申し込める損保会社の違い
主な違いとしては、
- ロードサービスの有無
- 年間走行距離割引の有無
ロードサービスや年間走行距離割引が適用されるのは、「チューリッヒ」のみ。
無いよりは、あったほうがいいよね〜
というわけで、法人所有の車を個人名義で契約するときの自動車保険は「チューリッヒ」で決まりです。
とはいえ、一応比較したいな・・。
ロードサービスを使えなくても、費用を比較したい!という人は、「自動車保険一括見積もり」が便利です。
あとで、たくさんの電話がかかってきたりしないかなー。。と心配でしたが、メールに見積もり結果が来るだけでした!
法人所有者NGの会社も含まれていますので、注意してくださいね。
繰り返しになりますが、法人所有車・個人名義で契約できるのは、
- ソニー損保
- チューリッヒ
- セコム損保
のみです。
まとめ
・法務局
・警察署
・法人印鑑証明書
・履歴事項全部証明書
・車庫証明申請書類一式
なれないと、必要書類をそろえるだけでもストレスなもの。
今回お伝えした情報が、少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。
ではでは。
野沢 謙介(@thundergirl6063)でした。