日本全国に習慣としてある、正月の行事「お年玉」。
子どもの貴重な収入源として、とても嬉しかったものです。
ただ、子育てする親御さんとしては、
「親戚に子供が増えて大きくなるたびにお年玉の金額が大きくなって、正直、負担に感じる……。とはいえ、ウチだけあげないわけにはいかないし……。」
と悩む人も多いみたいですね。
わが家は、数年前からお年玉の代わりに「本のお年賀」をあげるようにしています。
「お年玉って何か意味あるのかなー」
と思った方に「本のお年賀」オススメです!
もくじ
本のお年賀を始めた理由ーその1
まだお金の概念的が分からないことが多い子どもの場合、親が預かるケースが多いですよね。
しっかりと貯金しているなら良いんですが、使途不明金となることも・・w
もちろん、子どものための食費や衣服を買うお金になるんでしょうけど、「消費」に使われるより「投資」になる仕組みが良いな、と思ったのが1つ目の理由です。
ちなみに、ゆうちょ口座を作って入金していく、というのも考えましたが、味気ないのでヤメました。
本のお年賀を始めた理由ーその2
僕の甥っ子姪っ子は、幼児〜小学校低学年くらい。
お年玉は、年齢に応じてだいたい1,000-3,000円くらいずつあげていました。
お年玉の習慣に疑問を感じたキッカケは、
「この1,000円で、彼・彼女たちに価値を感じてもらえているか?」
と思ったこと。
お金の価値は変わってしまいます。
でも、本で得た知識や感動の価値は変わらない。
むしろ、それらを使って更に価値を生むこともできる。
ならば、「年齢に応じた本を贈ろう」と思ったんですね。
それに、本であれば
・親子のコミュニケーションが増える
・兄弟がいたら引き継げる
・兄弟がいなくても、対象年齢から外れた本は「図書館に寄贈」「誰かにあげる」などが出来て、長く活用される
という効果もあります。
ただ、お金をあげるよりも、ずっと価値があって人とのつながりが生まれると思いませんか?
本のお年賀のオススメ
ここからは、僕が実際に贈った本を紹介します。
「自分も贈ってみたい!でも、どんな本を贈ったら良いか分からない…」
という方は、参考にしてみてください
ミッケ!
ミッケ!は、実写ジオラマが書かれた中からお題のモノを探す、かくれんぼ絵本。
ウォーリーを探せ!のモノ版といったら分かりやすいかも。
たから島、学校、おもちゃ箱などのシリーズがあって、兄弟で違うシリーズをあげても良いと思います。
数を数える練習、物の名前を覚える練習もできる、オススメの1冊です。
りんごかもしれない
ある日、男の子が学校から帰ってくると、テーブルのうえにリンゴが置いてありました。
しかし、そのりんごを見て、とある疑問を抱いてしまった男の子。「もしかしたらこれは、りんごじゃないのかもしれない」
りんごがりんごであることを疑う男の子の想像は、とどまるところを知らずにどんどん大きくなっていきます。
視点を変えることでアイデアや想像力を刺激される、大人も楽しめる絵本。
作者のヨシタケケンスケさんは、他にも絵本を出していて、どれも常識を壊した発想がとても面白いです。
「アタマを柔らかくしたいなぁ」という大人にも
みんなのためのルールブック ―あたりまえだけど、とても大切なこと
人を思いやる心、自分を大切にする心を育てる50のルールを、小学校低学年でも読めるようにシンプルにして、総ルビをふりました。
礼儀やマナー、社会のルールを守ることがなぜ大切なのか、親子でいっしょに考える本
「BOOK」データベースより
子どもは大人のすることをマネて育ちます。
大人がきれいな言葉を使えば、子供もきれいな言葉を話します。
大人が礼儀正しくすれば、子供も礼儀正しくします。
そんな「あたり前のマナー」がたくさん書かれている本。
年長〜小学校低学年くらいがオススメです。
お年玉を現金であげない理由
「そもそも、なぜ現金なのか?現金であることが正しいのか?」と考えたことがきっかけでした。
お年玉を贈る意味を考えたとき、「兄弟や親戚の子供の成長」を願って贈るもの。だと思っています。
とすると、現金でなければいけない理由はない。と思ったんですね。
お金って大事ですし便利なツールですが、使ったらそれでおしまい。
本を贈ることで、もらった子供が新しい言葉を覚えたり、家族で話題したり。
そういう、お年玉から「コミュニケーション」を生み出したかった、というのがお年玉を現金であげない理由です。
まとめ
より良いお金の使い方を考えていた時に、「本のお年賀」を思いつきました。
現金と本。
かかる費用は同じ千円・数千円ですが、本はより多くの価値を生み出してくれます。
「お年玉に疑問をもっていた」という方。
今年は、本を贈ってみませんか?
ではでは。