[第5回]コーダーがキャリアアップ転職するときの会社選び方

[第5回]フロントエンドエンジニアがキャリアアップ転職するときの会社選び方

コーダーとしてキャリアアップする時、何を基準に会社を選べばいいでしょうか?

という疑問に答えます。

こんにちは、野沢 謙介(@web_thundergirl)です。

会社を選ぶ基準って悩みますよね。

・こっちの会社は制度が良さそう
・こっちの会社は家から近い

などなど。

僕がオススメする、「コーダーがキャリアアップ転職する時の会社選び方基準」は、

  1. 自分の優先順位を守れるか
  2. 自分の市場価値をあげられるか?
  3. 副業・リモート・育休など「世の中の流れ」に沿った制度実績があるか

この3つ。

ひとつずつ解説していきますね。

1.自分の優先順位を守れるか

まず、キャリアアップ転職で一番大事なのは、「自分の優先順位を守れるかどうか」ということ

給与、やりがい、事業内容、人間関係、福利厚生、などなど。
人によって優先順位は様々ですよね。

例えば、給与はできるだけ高い方が良いと考える人は、多いと思います。

でも、あなたが「プライベートの時間」を重視するなら、いくら給与が高くても時間が取れないなら辛くなってしまいますよね。

ノザワ
いったい何のために働いているんだろう・・

と悩んでしまいます。

また、結婚しているのであれば、パートナーの考え方も無視できません。

  • 給与が多少下がってもいいから、家族の時間を増やして欲しい
  • 平日はワンオペでもいいから、稼げるときに稼いで欲しい

など、パートナーから期待されることも人によっていろいろです。

僕がキャリアアップを目指したのは、

ノザワ
今の働き方じゃ、子供との時間なんて取れない・・

と、感じたから。
制作会社では働き続けられないと思ったんですね。

3つのポイントを基準に転職活動をした結果、

  • 年収アップ
  • 子育てしやすい制度
  • 共感できる理念がある

という会社に転職できました。

自分一人で決めず、パートナーと「共働きを続けていくためには、何が大切か?」を話し合う。
独身なら「働くうえで何を大切にするか?」を自問自答する。

ということも、転職の優先順位決めに大切なことですよ。

2.自分の市場価値をあげられるか?

理想とする会社は大抵、多くの人が入りたいと思う人気の会社であることが多いですよね。
つまり、ライバルが多い。

そんな、ライバルが多い場合でも採用されるためには、「人材としての希少価値」をあげること。

宝石にダイアモンドってあるじゃないですか。
ダイアモンドが高いのは、とれる量が少ないから高いんです。(ブランドや加工技術という面もありますが、これらは付加価値)

人材も同じ。
企業が求める・必要とする人材が希少であるほど、条件交渉しやすくなります。

希少価値をあげる方法

希少価値をあげるには、2つの方法があります。

  1. 特定のスキルをさらに伸ばしてスペシャリストになる
  2. スキルを掛け合わせて、希少な人材になる

「特定のスキルを伸ばしてスペシャリストになる」

というのはイメージつきやすいと思います。

どんな業種・業界にも必要なスキルがあり、その習熟度や経験値に対して評価され、報酬を得ているはずですよね。
(全ての人が見合った報酬を得ているかは置いといて)

スキルを今よりも・また他の人のよりも伸ばすことで、希少価値をあげられます。

ノザワ
ただし、スペシャリストになるには、多大な努力と時間が必要・・

また、競争も激しく、努力しても結果なれない可能性も…。

そこでオススメするのが「スキルを掛け合わせて市場価値を上げる方法です。

市場価値をあげるための具体例


フロントエンド以外の業務をやる機会があると、スキルの掛け合わせのチャンスが生まれます。

例えば、webディレクター。

進行管理能力はディレクターとして基本の能力。
進行管理のスキルだけなら、他にもたくさんいます。

でも、フロントエンドもできてディレクションもできる人はどうでしょう?

・フロントエンドができる人
・ディレクションができる人

よりも絶対数は少なくなりますよね。

他にもどんな会社でも求められて、かつフロントエンドとも掛け合わせしやすいスキルは何かいうと、

  1. 営業力
  2. 改善思考
  3. ファシリテーション力(会議で異なった意見を合意させる手法)

などがあります。

営業やクライアントと交渉した経験があれば営業力のアピールになりますし、提案やデザインをよりよくした経験、会議の進め方なども、事業会社・制作会社どちらでも重宝される能力ですね。

ノザワ
こういった、コーダースキル以外を学ぶ機会があるかどうか?が重要!

3.副業・リモート・育休など「世の中の流れ」に沿った制度実績があるか

3つ目は、

・副業OK
・リモートワークOK
・育休、時短制度などの実績

「世の中の流れ」に沿った制度実績があるか、どうかです。
なぜ、副業やリモートワークがOKの会社が良いかというと、「コーダーが働きやすいから」ということではないです。

もちろん、自分自身が働きやすいことも重要ですが、本質的に大事なのは「会社の体質が柔軟であること」。

副業・リモートワークOKなど仕組みを整えているということは、役員などの経営層が
「こういう制度があると発信しないと、人を採用できない」
と認識している、ということ。

世の中には、副業・リモートワークOKなどの制度が必要だと思っていても、取り入れない会社もあります。
そういった会社は、事業や業務改善に対するスピードが早いとは思えないですよね。

例えば、あなたが新しい仕組みや勉強会をしたいと企画しても、上司がさせてくれなかったりするかもしれません。

そうなると、転職してもストレスがたまるばかり。
後悔する転職になりかねません。

ノザワ
制度から、会社の考えや体質もある程度読み取れますよ

まとめ

コーダーがキャリアアップ転職するときの会社選び方として、

  1. 自分の優先順位を決める
  2. 自分の市場価値をあげられるか?
  3. 副業・リモート・育休など「世の中の流れ」に沿った制度実績があるか

の3つをお伝えしました。

会社に勤めるということは、自分自身の労働力を提供するということ。

会社から見れば、お金を払う代わりに労働力を提供してもらう
コーダーから見れば、労働力を提供する代わりにお金をもらう

全く対等なんです。

「雇ってもらうから・・・」
ではなく、

「自分のキャリアを良くできるかどうか」
という視点で会社を選ぶと、良いキャリアアップにつながっていきますよ!

以上、「コーダーがキャリアアップ転職するときの会社選び方」という記事でした。

野沢 謙介(@web_thundergirl)でした。

ではでは。

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