目標をたてるけど、やったことをふりかえる方法が分からない…。どうやってふりかえるのがいいの?
という疑問にこたえます。
仕事で、プライベートで、目標を決めている人も多いと思います。
ただ、
「目標を立てて行動してみても、いまいち成長している実感がなく、やめてしまった。」
なんて経験ありませんか?
僕はあります。しかも、何度も。
自分が決めた目標達成できないなんて、僕はダメだな・・・なんて思ったこともありました。
でもそれは、自分がダメなのではなく、
「何が良かったのか」「何を改善すべきか」
ふりかえりがうまくいっていないから。
かもしれませんよ。
この記事では、ふりかえりをして効率よく目標達成に近づきたいアナタに向けて、
「ふりかえりの方法」を紹介します。
まず、はじめに「どうやってふりかえりをするのか?」
ふりかえりの手法を紹介します。
記事の後半では、
・そもそも、何のためにふりかえりをするか
・経験から学ぶ3つの力はどのようなものか
などを解説していきます!
もくじ
ふりかえりの手法
誰でもカンタンにできて、オススメのふりかえり手法は、
- KPT(ケプト)
- WYT(ダブリューワイティー)
この2つです!
KPTとは?
KPTは、
Keep:続けたいこと
Problem:課題に感じること
Try:次にやること
の順番で考える思考法のひとつ。
ふりかえりをしようとすると、私たちはどうしても、悪い点やできなかったことに目を向けがち。
たしかに・・どうしてできなかったんだろう?と考えちゃうよね
でも、目標達成のためには、
できなかったことをできるようにする
だけでなく。
できたことを継続する
できたことをより良くする
ことも大切ですよね。
つまり、自信が継続のモチベーションになり、さらに目標達成に近づく。ということ。
できたことをちゃんと認識すると、自信につながります。
ふむふむ。KPTをやるコツはある?
KPTをうまくやるコツは、
K,P,Tそれぞれを順番に考えること!
人はできなかったことがあると、どうしても先に「原因」〜考えがちです。
すると、悪いことできなかったことばかりにフォーカスし、テンションもあがりません。
できたこともあったはずなのに、これでは楽しくないですよね。
課題→できたこと
の順番で考えるより
できたこと→課題
の順番で考えるほうが、楽しくふりかえりができます。
だから、最初に「K:よかったこと・続けたいこと」を考えるんだね!
ふりかえりの手法の書き方
KPTについては分かった!で、どうやって書いていけばいいの?
手帳やメモ帳に、
keep
良かったこと1
良かったこと2
Problem
課題1
障害1
Try
チャレンジすること1
次やること1
のように縦に書いてもokですが、紙1枚を3分割して順番に書いていく方法もオススメ。
こうすると、
・あとでKeepやProblemを思いついたときでも書き足しやすい
・Tryのアイデアをたくさんかける
というメリットがあります。
ミーティングなどでホワイトボードに書く時にもオススメ!
ふりかえりってなんのため?
そもそも、ふりかえりって何のためにするの?
しなくても目標達成できるよね?
たしかに、日々やることを積み上げていけば、ふりかえりをしなくても成長することはできます。
ただ、日々やることがたくさんあるワーママ・ワーパパにとって、振り返りをすべき2つの理由があります。
それは、
- 経験を次の成長に活かすため
- 成長の機会を自ら得るため
この2つです!
経験を次の成長に活かすため
目の前にあることをこなして、課題や失敗したことを先送りしても、結果を出すことはできます。
でも、どうでしょう?
より良くすることを見つけ、課題を解決し、失敗から学ぶことでより成長し、目標達成に近づけるんじゃないでしょうか。
なので、「ふりかえり」は、日々やることがたくさんあるワーママ・ワーパパにとって重要なことなんですね。
成長の機会を自ら得るため
20代の頃に比べて、人に教わったり怒られたり指摘をもらうことが少なくなった。と感じたことありませんか?
仕事の経験が浅い20代の頃であれば、教えてもらう機会も多いです。
でも、30代になると仕事にも慣れて、失敗の数も少なくなる。
つまり、成長に必要なフィードバックの機会が減るということ。
なので、「ふりかえり」はワーママ・ワーパパにこそ大切です。
経験から学ぶための3つの力
ふりかえりをした方がいい理由もわかった!
でも、ふりかえりすれば成長につながるわけじゃないよね。
そうだね。じゃあ次は、「経験から学ぶための3つの力」を紹介するね!
経験から学ぶ力には、3つあるとされています。
- ストレッチ(挑戦する力)
- リフレクション(ふりかえる力)
- エンジョイメント(意義を感じる力)
この3つ。
ストレッチ(挑戦する力)
挑戦するといっても、自分の能力をはるかに超えた目標(パニックゾーン)を設定してしまうと、
・どうせできない
・やっぱりムリだった
という思いがでてきて、成長につながりにくいです。
じゃあ、どうすれば良いかというと、
ストレッチゾーン「ちょっと背伸びするくらいの目標」に設定するのがポイント。
なるほどね!
カンタンな課題ばかりやっていても成長しないもんね。
リフレクション(ふりかえる力)
2つ目の経験から学ぶ力は「リフレクション(ふりかえる力)」。
リフレクションは、今回の記事「手帳に書いた目標を達成する振り返りの方法」に関連するので、くわしく説明しますね。
リフレクションをうまくやるにはどうすればいいのか?
ポイントは3つあります。
- やりながらふりかえる
- フィードバックをもらう
- 批判を受け入れる
■やりながらふりかえる
特に、長い時間をかけて達成するような目標の場合、行動が終わってからふりかえっても学びが少ないケースがあります。
例えば、3ヶ月で4kg痩せる。という目標を立て、3ヶ月後に3kgやせていて目標達成できなかった。
という結果があったとします。
3ヶ月後に「次はこうしよう」と考えるより、
1ヶ月すぎたところで
・このペースだと、どうなるかな?
・より近くにはどうすればいいかな?
・より良くできる方法はないかな?
とふりかえりをすれば、目標により近づいていたかもしれないですよね。
要は、「途中で軌道修正ができるようにするために、やりながらふりかえる」ということです。
■フィードバックをもらう
リフレクション2つめのポイントは「フィードバックをもらう」。
フィードバックをもらう、を簡単にいうと、「人から意見をもらう」ということ。
たとえば、
- 友達に悩み事を相談したら、意外な意見をもらって新しい気づきがあった。
- 上司から自分では思ってもいなかった、強みや良いところを教えてもらった
- 自分では良いと思っていた行いが、人に不快感や不利益を与えていた。
と、こんな経験は無いでしょうか?
人は、自分自身では気づけない視点があるもの。
なので、ふりかえりにおいて「他人からフィードバックをもらう」というのは、大事なポイント何ですね。
いろんな人の視点があるからこそ、気づきも多いよね。
■批判を受け入れる
リフレクションのポイント3つ目は、「批判を受け入れる」という点です。
人からフィードバックを受けるとき、良いことばかりとは限らないですよね。
ときに、耳が痛い指摘もあると思います。
そんなとき、
「頭では分かっているけど、なかなか受け入れられない・・・」
と感じることもあるでしょう。
しかし、耳が痛い・なかなか受け入れられないと言う事は、本当は自分でもわかっていると言う側面もあります。
なので、ふりかえりにおいては、
「柔軟な気持ちで、相手の批判を受け入れる」という点も大事なポイントになります。
共感できなくても、「なるほど、そういう意見もあるね」と思うだけでも、十分です!
エンジョイメント(意義を感じる力)
さて、話を「経験から学ぶための3つの力」に戻します。
3つめの経験を成長につなげる力は「エンジョイメント(意義を感じる力)」です。
1つめ「挑戦する力」、2つめ「ふりかえる力」が大切だと、わかっている方は多いかと思います。
ただ、この2つだけだと、どうしてもストイックになりがち。
分かっていても、がんばれない時もありますよね。
誘惑に負けるときって、あるよね・・。
そこで大切になるのが、「エンジョイメント(意義を感じる力)」になります。
これはどういうことかというと、
- そもそも、この目標や取り組みは何のためにするのか
- 自分がどうなりたいのか
を感じる力のこと。
先ほどのダイエットの話を例にしてみます。
「ただ痩せる」という思いだけだと、なかなか続かないですよね。
ですが、「夏までにTシャツが似合う体になる!」といったような、意義があれば続けていけそうに感じませんか?
なるほどね!
目的をハッキリさせた方が続けやすいもんね。
ふりかえりのオススメ書籍
最後に、僕自身が読んでためになった・参考になった本を紹介します。
これだけ!KPT
数少ない(というか、これ以外ないかも)KPTだけの情報がまとまった本。
K,P,Tそれぞれを考えるコツや、チームで実施する際のポイントなど、理論から実践まで深く書かれた本です。
職場が生きる 人が育つ「経験学習」入門
仕事での学びを成果につなげるには、どうしたらいいのか?
そもそも人が経験から学びを得ていくのは、どういう仕組みなのか?
が解説された本。
「ふりかえり」は成長に必要なひとつの要素でしかありません。
この本を読むと、成長に必要な全体像が分かりますよ!
今回紹介した「経験から学ぶための3つの力」は、この本を参考にさせていただきました。
働く大人のための「学び」の教科書
働く大人にとって「学ぶ」って、どういうこと?
そもそも、学ぶってどうやるの?
・本を読んだり、セミナーに参加しているけど、いまいち仕事に結びつかない
・時間とお金ばかりかかって、身になってない
そんな悩みを持つ人に、オススメの1冊。
まとめ
目標に対してやるべきことを積み重ねていっても、目標を達成することはできます。
でも、ふりかえりをすることで、
・できたことは、より良くする方法
・できなかったことは、できるようにする方法
を考えると、より目標達成に近くことができます。
この記事が少しでも、あなたの目標達成に役立てばうれしいです。
ではでは。
野沢 謙介(@thundergirl6063)でした。