[第1回]コーダーが希望するキャリアアップ転職をするには「希少性」をあげること

[第1回]フロントエンドエンジニアが希望するキャリアアップ転職をするには「希少性」をあげること

コーダーとしてキャリアを積んできましたが、将来に不安を感じてキャリアアップを目指しています。
キャリアアップ転職するには、どうしていけば良いでしょうか?

という疑問に答えます。

こんにちは。
30歳未経験でweb業界に入った、野沢 謙介(@web_thundergirl)です。

しばらくコーダーとして勤務していましたが、もっと業務範囲の広い職種へキャリアアップ転職をしました。
キャリアアップ転職ができた理由は、「希少性」をつけて市場価値を上げてきたから。

希少性をあげると転職市場でライバルが減るため、転職活動がしやすくなります。

じゃあ、希少性をあげるにはどうすれば良いかというと、

・スキルを上げる
・異なるスキルを組み合わせる

このいずれかになります。
おすすめは「異なるスキルを組み合わせる」こと。

コーダーとしてキャリアアップしたいアナタに

「希少性をつけて市場価値をあげる方法」

をお伝えします!

コーダーが希望の転職をするには、市場価値を上げていくことが重要

そもそも、「市場価値」ってなんでしょうか?
市場価値ってどうやって決まるんだと思いますか?

誤解を恐れずにいうと、
転職市場は、労働力の売り買いをする市場。
トマトやキャベツの売り買いと同じです。

例えば、台風でトマトが収穫できなくなったとしましょう。
そうすると、「トマトが値上がりした。」というニュースを聞きますよね。

これは、

「欲しいと思う人(需要)がいるのに、市場からトマトが少なくなった(供給が減った)」ためです。
しばらくしてトマトが収穫できるようになると、価格は元に戻ります。

ノザワ
市場にトマトが増えた(供給が戻った)からですね

転職市場も同じです。
流行している言語(需要が多い)があり、できる人が少ない(供給が少ない)と、市場価値は高くなっていきます。

反対に、流行している言語(需要が多い)があっても「できる人が多い(供給が多い)」と、市場価値は高くなりにくい。

じゃあ、どうやって市場価値を高くしていくか?
市場価値を上げる方法は、次の2つだけになります。

市場価値を高くするには「スキルを上げる、組み合わせる」の2つしかない

市場価値を高くするには、

「スキルを上げる、異なるスキルを組み合わせる」の2つしかありません。

具体的には、

  1. ひたすらにフロントエンド技術を学んでいく
  2. プログラミング言語以外に、web業界で必要なスキルを学んでいく

この2つ。
まずは、ほとんどのコーダーが選ぶであろう、「フロントエンド技術を学んでいく」方法について、解説します。

ひたすらにフロントエンド技術を学んでいく

コーダーのキャリアは、HTML/CSSから始まって、javascriptなどへ広げていくのが、よくある流れですよね。

きっとあなた自身や、あなたの周りにも多いんじゃないでしょうか?
僕の主観ですが、市場価値をあげて行こうとしたときに多くのコーダーが、

ノザワ
自分ができる言語を増やしてスキルアップしていこう

という風に考えて、キャリアを重ねていくことが多いと思います。
PHPやRuby、Pythonといった人気のバックエンド言語を学ぶ人も多いですよね。

あなたも一度は、

「PHPとかも勉強してみようかなぁ・・」

と思ったことや、勉強してみたことがあるんじゃないでしょうか?

プログラミングが好きでコーダーをやっているわけですからね。
好きなことをやって市場価値が高まっていくのであれば、とても良いことだと思います。

ノザワ
ただし!
多くのコーダーが選ぶということは、それだけ出来る人も多い(供給)が多いということ!

つまり、できる人が多い(供給が多い)ため、価格(市場価値)は下がりやすい傾向にあります。
もしあなたが、

「コーダーとして働くのは好きだけど、スキル的には上には上がいるからなぁ・・」

と悩んでいるなら、別の方法で市場価値を上げていく必要があります。

そんな人にオススメなのが、

「フロントエンド以外にwebに必要なスキルを学んでいく方法」

です。

webに必要なスキルをプラスして学ぶと希少性は上がる

webの仕事は、フロントエンドだけじゃないですよね。

営業、ディレクター、デザイナー、webマーケターなど、チームで仕事することがほとんどです。

例えば、制作会社であれば

  1. 企画提案
  2. サイト設計
  3. デザイン
  4. コーディング
  5. 納品・運用

というような制作フェーズがあり、それぞれに専門職がいます。

必要なスキルとしては、

・制作ディレクション
・プロジェクト管理
・デザイン

などがありますよね。

事業会社なら、業務はもっと広くなります。

  1. webマーケティング
  2. ライティング
  3. サイト改善

などなど、業種・業界によっても異なってきます。

市場価値を高めていきたいと思ったとき、「コーダーとは違う領域」のスキルを伸ばしていくことで、市場価値を高めることができます。

・コーダー x ディレクション
・コーダー x チームマネジメント
・コーダー x デザイン
・コーダー x マーケティング

といった具合。

異なるスキルを掛け合わせることで、

「ある程度コーディングができて、ディレクションも分かっているコーダーが欲しい」
という需要に対して、自らを供給することができるようになります。

そういう人は少ないですよね。

ノザワ
つまり、供給量が少ないため市場価値があがる。ということ!

じゃあ、日々の仕事でどうやって「掛け合わせるスキル」を身につけて市場価値を上げていくか?というと、答えはシンプルです。

市場価値を高くする働き方その1:自分の職域以外のことも積極的に勉強する

スキルを掛け合わせて市場価値を上げていきたいと思ったとき、やってはいけない働き方は「ただ言われたことだけをする」こと。

チームメンバーから依頼されたことを日々こなしているだけでは、掛け合わせるスキルは身につかない。
ということです。

コーダーにもいろんなタイプの人がいますが、

「プログラミングが好きだからプログラミングだけをしていたい。他のことはやりたくない」
「自分はコーダーだから会社の売上は関係ない」

と考える人に会ったことありませんか?

もちろん、それもひとつの働き方ですし、そうしたいのであれば良いと思います。

ですが、そもそも会社の目的は「売上を上げること」。
そのため、ものづくりだけをする人よりも

事業全体を見通し、売上を上げられる提案力・問題解決力を持つ人が高く評価されます。

提案力・問題解決力を持つ人が持っているのは、

  • ビジネスモデルの知識
  • webマーケティング
  • ファシリテーションスキル
  • ロジカルシンキング

などなど・・。
一見するとコーダーと関係ないスキルのように思えても、「売上を上げられ、事業を理解するスキルを持つ人」はどんな会社でも欲しがる人材、と言えます。

どんな会社も欲しがるスキルであれば「市場価値」が高まる。
つまり、自分の希望する転職がしやすくなります。

なので、

・自分以外の職域の人は、どんな風に仕事をしているのか?
・どんな流れでフロントエンドに依頼しているのか
・どういうことをして付加価値を生み出しているのか

などを把握して業務に取り組むと、「ただ言われたことだけをする」だけのコーダー。とは違う人材になれます。

この時点で、他のコーダーとは差別化できていますよね。

市場価値を高くする働き方その2:何のためにこの業務をしているかを考える

市場価値を高くする働き方をするには、「仕事に対する視点」も大切です。

こんな話があります。

旅人が道を歩いていると、レンガを積んでいる職人に会いました。

 

「何をしているんですか?」

と聞くと

 

「見れば分かるだろ?ただレンガを積んでいるんだ。毎日同じことを繰り返すだけの仕事さ

と答えました。

ーーーー

しばらく歩くとまた、レンガを積んでいる職人に会いました。

 

「何をしているんですか?」
と聞くと、

 

「教会を作っているんだ。これからたくさんの人が訪れて何十年後にも使われる。立派な仕事さ

と答えました。

どうでしょうか?どんな点が違うと思いましたか?
この話から分かるのは、ただ言われたものを作るだけでなく、

  • 自分はなぜ今の業務を担当しているのか
  • 今の業務がどう売上に関係しているのか
  • 今やっていることは、将来やりたいことにつながるか

を考えることで、周りの評価が変わっていくということ。

じゃあ、企業側はどんな人材を求めているのか?
面接をたくさんしていかないと、なかなか分からないですよね。

そこでオススメなのが、普段から企業とも深くやり取りをしている「転職のプロ」に相談すること。

企業が求める需要を知るには、転職のプロに相談するのが一番

企業が求める需要、つまり解決したいと思っている課題は企業によって違います。

例えば、

  • チームのモチベーションをあげる仕組みをつくりたい
  • チームの模範となるハイレベルなコーダーが欲しい
  • デザイン、ディレクション、コーダーそれぞれのチーム連携がうまくいってない。コミュニケーション仲介役となれる人が欲しい
など、様々です。

こうした課題を解決できるスキルがあれば、年収などの条件交渉もしやすくなりますよね。

課題を知るには、面接で直接聞くのが1番。
でも、何社も聞いて回るのは大変です。

そこでオススメなのが、転職エージェントを利用する方法です。

エージェントを使って企業の需要を調査する方法

エージェントサービスに登録すると、エージェントからいくつかの会社を提案されます。

そしたら、次の手順で企業の需要を調査依頼しましょう。

手順1
ヒアリングを依頼する
「業務で課題としていること、解決したいと思っていることをヒアリングしてもらえますか?」と依頼する
手順2
回答をもらう
いくつかの会社から回答をもらったら、課題・自分が解決できる手法をまとめておきます。
手順3
解決できる手法・解決経験を伝える
回答もらった課題に対して、自分が解決できる手法・解決経験を伝えます。

この方法をするメリットは、

・履歴書や職務経歴書には表しにくいことを伝えられる
・需要に対してダイレクトに提案できる

という点にあります。

転職エージェントサービスを利用するなら、web・IT業界にに特化した転職エージェント「レバテックキャリア」がオススメ。

僕も使いましたが、対応がていねいでマメに連絡をもらえるので、安心して転職活動ができます。

まとめ

・コーダーとしてスキルアップをする
・企業の問題解決できる人材になれるよう幅広い経験を身に着ける

どちらでも市場価値を上げていけます。

どの方法が自分にあっているのか?
そういった点もレバテックキャリアに相談してみると良いかもしれませんね。

以上、コーダーのキャリアアップ転職講座「[第1回]コーダーが希望するキャリアアップ転職をするには「希少性」をあげること」という記事でした。

ではでは。

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